関東甲信地方の梅雨が明けましたね。今日の山梨県甲州市は曇り時々晴れの天気でした。わたしたちは山沿いに住んでいるので涼しいはずなのに、一日に二回もシャワーを浴びて着替える羽目に。今年の暑さも大変ですが、そんな中で嬉しい出来事がありました。
わが家を建てるとき、わたしたちが特にこだわったもののひとつが鎖樋。その受け口に睡蓮鉢を置き、ハスの花、そしてメダカを泳がせるという風情ある計画を立てていました。引っ越して来てから直径46cmの陶器の睡蓮鉢を購入しましたが、4月後半の大雨で一晩で鉢の7割ほどが雨水で満たされ、46cmでは小さすぎると気づきました。結局、鎖樋の受けには向いていないと判断したのです。

それでも、せっかくの睡蓮鉢でハスの花を育てたいという家内の熱意は消えず、ホームセンターを探し回りました。春先には睡蓮の苗はよく見かけたものの、ハスの苗はどこにもありませんでした。ハスも睡蓮も似たような花に見えますが、家内は特に水面から立ち上がって咲くハスの花にこだわっていたのです。
最終的には、京都の園芸会社「杜若園芸」のネット販売で「含笑」というハスの品種を購入することにしました。白を基調とした花弁で、先端がうっすらピンクに染まる清楚な花です。苗と一緒にハスの栽培用の田んぼの土も購入し、5月の連休後に届いた苗とともに栽培方法が書かれたマニュアルを見ながら、家内と一緒に初めて睡蓮鉢に植えつけたのです。その後、四匹の白メダカも飼い始めました。
神秘的なイメージのハスの花
ハスの花といえば、どうしても仏教的で神秘的なイメージが強いですよね。ハスの花が仏教と結びついている理由は様々です。
まず、仏陀が誕生した時に最初の一歩を踏み出した場所にハスの花が咲いたという伝説があります。このため、仏教ではハスの花は神聖なものとされているのです。

次に、泥の中から美しい花を咲かせるハスは、浄化や精神的な成長、純粋性の象徴とされています。仏教において、ハスの花は煩悩や苦しみの中で悟りを得ることの象徴であり、仏教徒が目指す理想的な状態を表しています。
さらに、多くの仏教経典や仏像、仏教美術において、ハスの花が重要なモチーフとして登場します。蓮華座に座る仏像はよく見られ、奈良の東大寺や鎌倉の大仏などがその代表例です。
ハスの開花サイクル
また、ハスの花は朝早くに開花し、昼過ぎには萎んでしまうといわれており、そのせいで神秘的なイメージがあるのかもしれません。ハスには以下のような特徴的な開花サイクルがあるのです。
1. 開花時間: ハスの花は通常、早朝から午前中にかけて咲きます。多くの場合、午前6時から8時の間に花が開き、その後数時間で完全に開きます。
2. 閉じる時間: ハスの花は午後になると再び閉じ始め、夕方には完全に閉じます。この開閉のサイクルは数日間続きます。
3. 開花期間: 一つの花は通常3~4日間、この開閉のサイクルを繰り返し、その後散ります。
わが家のハスの花

さて、わが家のハスですが、最初に花芽が伸びているのに気がついたのは7月6日のことでした。ハスの葉には水面に浮く葉と水面から立ち上がる葉がありますが、7月に入ってから立ち上がる葉が多くなり、ようやく初めての花芽が出てきて嬉しくなりました。毎朝、メダカに朝ごはんをあげるついでに花芽の様子を確認するのが日課になりました。
そして、7月16日の朝、ついにハスの花が咲きました。その朝、いつもの通りコーヒーを淹れ、メダカに餌を与えるために睡蓮鉢に向かいました。その日は朝方に雨が降り、午前7時ごろにようやく止みかけたところでした。霧のような小雨が煙る中、ハスの花が七分咲きで咲いているのを見つけました。淡い緑色にうっすら染まった白い花弁で、先だけが薄いピンク色の清楚な佇まいの花です。花弁には、先ほどまでの雨の雫が滴っています。朝方は七分咲きくらいでしたが、正午ごろにはもう少し開きました(カバー写真参照)。今思うと、これが満開という印象です。

7月17日(二日目)は同じように花開き、正午ごろには閉じ始めました。7月18日(三日目)の朝、花は開きましたが外側の花弁が少し落ちていました。そして四日目の7月19日の朝、ほとんどの花弁が落ち、種子の入った花托と呼ばれる部分だけが残りました。本当に3日間だけの短い花の時期でした。
こうして、私たちにとって初めてのハスの花栽培は終わりました。この夏、もうひと花咲くかどうかわかりませんが、これからどのように変化していくのか楽しみです。初めはハスの花栽培は難しそうに思いましたが、最初に植え付けをしっかりすれば、意外に手がかからない印象です。わたしたちはハスの花栽培を今後も続けていくつもりです。
