わたしのログハウス

わたしのログハウス

土地とログハウスを譲り受けた話

昨年の7月、母屋を建てるためにmisumi建築工房による土地の測量と地盤調査が始まった頃。田町の勤め先から世田谷の自宅に帰る途中、JR山手線に乗っているときにH氏から電話がありました。「土地とログハウスを譲りたい」との申し出があったのです。

H氏の土地は、わたしたちの敷地のすぐ北側にあり、私道を通って奥に入った裏側に位置しており、隣接しています。そのため、以前から親しくさせていただいていました。

ログハウス入り口

彼の敷地に建っているログハウスは、ログハウスキットを彼自身でセルフビルドしたものです。屋根だけの作業小屋(上の写真右端)もご自身で建てたと聞いています。彼は山を降りた市街地にご自宅を持ちご家族と暮らしていますが、山の中のこの場所を仕事上の物置きや息抜きの場として使っていたのでした。

しかし、彼も70代後半の高齢になり、二拠点生活や土地の管理がだんだんと辛くなってきたようです。何年か前に「近いうちにこの敷地とログハウスを売却するかもしれない」と話されていたのです。わたしはその話を聞いた時にすぐさま「売却するならわたしが購入するので、一番に連絡して欲しい」と申し入れていたのでした。

H氏の電話を受けた後、敷地とログハウス売買の話はとんとん拍子に進み、2023年9月にH氏の敷地とログハウスは無事にわたしのものになったのです。

以前にも書いたように、わたしは若い頃からログハウスに憧れていました。しかし、60代になった今、セルフビルドのログハウス作りにチャレンジする気力はなかったので、中古とはいえログハウスを安く譲り受けることができたのは本当にラッキーでした。しかも、これから自宅となる母屋のすぐ裏で、作業小屋と畑もついているのです。これで、わたしたちの田舎暮らしの舞台は完璧に整ったのでした。

わたしのログハウス

ログハウスには、使用される木材の断面から「角ログ」「丸ログ」「楕円ログ」「Dログ」などの種類があり、また木材の加工方法によって「ハンドカットログ」「マシンカットログ」に分類されます。わたしが譲り受けたログハウスは、直径約15cmのログの断面形状からマシンカットによる丸ログのログハウスだと思われます。直径30cm以上のハンドカットの丸ログの野生味には敵わないとしても、丸ログ自体がもつ自然な素朴さは変わりません。

広さは、1階19.44㎡(5.88坪)、2階ロフトは10.16㎡(3.07坪)、延べ床面積は29.6㎡(8.95坪)とこぢんまりとしたミニログですが、わたしたちの母屋の裏の離れ的な佇まいと大菩薩嶺を背景に望む姿は、とても気に入っています。ウッドデッキとロフトにはバルコニーもついています。

基礎部分はべた基礎の上にコンクリートの柱で約1メートル上げた高床式になっています。これなら湿気もシロアリ対策も問題なしです。普通ログハウスの立ち上がりは40cmほどと言われていますから、かなり高くして建てられていることがわかります。そのため、入り口部分は平らな石を階段状に積み上げてエントランスとしています。

内装は無垢の木材の色そのままに飾らない雰囲気です。一応、電気は来ているのですが料金がもったいないので、電力会社との契約はしていません。ここは水道も下水道も整備されていない土地なので、流し場もトイレもありません。なので、ここに住むことはできませんが、物置き小屋として利用するにはあまりにも立派すぎるほどの贅沢なスペースです。

とりあえず、わたしの本棚を並べ、床に畳カーペットを敷いて読書や書き物ができるようにしていますが、今はまだ引っ越しの際の荷物が未整理のままに置かれています。おいおい片付けて、わたしの書斎兼隠れ家兼遊び場として大事にしていきたいと考えています。

まとめ

このログハウスは、単なる物置き小屋以上の存在です。木材をふんだんに使ったログハウスには森林浴の効果があるといわれています。樹木からはフィトンチッドと呼ばれる精油成分が発散されていて、これを吸い込むことで自律神経が安定しリラックスする効果があるのだそうです。

それ以上に、私にとっては夢が実現した場所であり、日常から離れて心を癒す場所でもあります。ここで好きな読書や思索に耽って過ごす時間が、日々の忙しさから逃れ、自然と向き合い、これまでの自分とこれからの人生に向き合う貴重な時間になっています。わたしはこの場所を大切にし、これからも愛情を込めて手入れをしていくつもりです。

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